▲上記のことから答えていきます▲
ハレルヤ!クリスぱんだ(@jesus153blog)です。
聖書中級者となってくると旧約聖書にも目を通すようになると思いますが、箴言という書があります。
新訳聖書から読む人には「何が書いているんだろう?」と思いますよね?箴言は、俗に人生の格言が集まっている書です。
もう少し深く入ると、先祖から知恵を学ぶようにと神からの呼びかけられた書になります。
特に若い人におすすめの書なので箴言の構成からどんなことが書いているか?解説していきます。
本記事でわかること
☑️箴言の話の構成
☑️箴言の有名な名言箇所
☑️箴言のまとめ
Contents
聖書の箴言とは?
箴言とは短い格言などがたくさん納められている、いわば名言集です。
箴言は【1ー9章、10ー29章、30章、31章】と4つのセッションに分かれます。
- 1ー9章
- 10ー29章
- 30章
- 31章
上記の分けてそれぞれの話で解説していきます
箴言1ー9章 ソロモンの話
始めは、ソロモンが出てきます。
ソロモンとは、イスラエルの知恵文学の第一人者とも言える古代世界でもっとも知恵があった人物とされた人です。
序章では、知恵を得るための知識が記れされています。
神はソロモンに非常に多くの知恵と悟りを授け、また海べの砂原のように広い心を授けられた。ソロモンの知恵は東の人々の知恵とエジプトのすべての知恵にまさった。彼はすべての人よりも賢く、エズラびとエタンよりも、またマホルの子ヘマン、カルコル、ダルダよりも賢く、その名声は周囲のすべての国々に聞えた。彼はまた箴言三千を説いた。またその歌は一千五首あった。彼はまた草木のことを論じてレバノンの香柏から石がきにはえるヒソプにまで及んだ。彼はまた獣と鳥と這うものと魚のことを論じた。(第一列王記4:29〜33)
ソロモンが、人生の知恵について辿りついた結論が「主を恐れ、神の前ではへり下り、神の定義を受け取る必要がある。」というものでした。
さらに、話が進むと父から息子への知恵”10の訓戒”が書かれています。
わが子よ、あなたは父の教訓を聞き、母の教を捨ててはならない。(箴言1:8)
その内容とは、「知恵に従い。神に恐れよ。これは成功と平安を過ごすことができる」「愚かさとは悪だ。なぜなら自己中心で傲慢なことをすれば破滅と恥を知るだろう」など神を恐れ知恵を求めよという結論に達します。
また箴言では、父が子に伝える知恵文学とは、世代から世代へと受け継がれた良い生き方の洞察力だと言い述べ伝えられています。
知恵とは、良い生き方をすること○
知恵とは、律法✖️
知恵とは、神が作った世界でどう生きるか✖️
知恵とは、預言ではない✖️
上記のことから箴言の最初のパートでは「先祖から知恵を学ぶように」それが知恵で良い生き方をするものだ!書かれているパートとなります。
箴言10ー29章 格言の宝庫
次の章では、人生に起こり得る(仕事・お金・結婚・許し・家族・友情・お酒)などあらゆることに対する数百年もの古代の知恵が書かれています。
しかも、どれも短いので読者が何度も読みやすいように書かれているのも特徴です。
さらに箴言では、「こうしたらこうなる」などの失敗の未来を教えています。
例えば、👇
指導者がなければ民は倒れ、助言者が多ければ安全である。(箴言11:14)
美しい女の慎みがないのは、金の輪の、ぶたの鼻にあるようだ。(箴言11:22)
こういった先人の教えが数多く書かれています。
ですが、注意して欲しいのが原則なだけで例外もあるということなので保証とは言えないことです。
とはいえ、幅広い知識を持つことができるので未来に備えることができます。
👇箴言の格言全てご用意しました。👇
時間のある方は読んでみてください。
第10章
- 1 ソロモンの箴言。知恵ある子は父を喜ばせ、愚かな子は母の悲しみとなる。
- 2 不義の宝は益なく、正義は人を救い出して、死を免れさせる。
- 3 主は正しい人を飢えさせず、悪しき者の欲望をくじかれる。
- 4 手を動かすことを怠る者は貧しくなり、勤め働く者の手は富を得る。
- 5 夏のうちに集める者は賢い子であり、刈入れの時に眠る者は恥をきたらせる子である。
- 6 正しい者のこうべには祝福があり、悪しき者の口は暴虐を隠す。
- 7 正しい者の名はほめられ、悪しき者の名は朽ちる。
- 8 心のさとき者は戒めを受ける、むだ口をたたく愚かな者は滅ぼされる。
- 9 まっすぐに歩む者の歩みは安全である、しかし、その道を曲げる者は災にあう。
- 10 目で、めくばせする者は憂いをおこし、あからさまに、戒める者は平和をきたらせる。
- 11 正しい者の口は命の泉である、悪しき者の口は暴虐を隠す。
- 12 憎しみは、争いを起し、愛はすべてのとがをおおう。
- 13 さとき者のくちびるには知恵があり、知恵のない者の背にはむちがある。
- 14 知恵ある者は知識をたくわえる、愚かな者のむだ口は、今にも滅びをきたらせる。
- 15 富める者の宝は、その堅き城であり、貧しい者の乏しきは、その滅びである。
- 16 正しい者の受ける賃銀は命に導き、悪しき者の利得は罪に至る。
- 17 教訓を守る者は命の道にあり、懲らしめを捨てる者は道をふみ迷う。
- 18 憎しみを隠す者には偽りのくちびるがあり、そしりを口に出す者は愚かな者である。
- 19 言葉が多ければ、とがを免れない、自分のくちびるを制する者は知恵がある。
- 20 正しい者の舌は精銀である、悪しき者の心は価値が少ない。
- 21 正しい者のくちびるは多くの人を養い、愚かな者は知恵がなくて死ぬ。
- 22 主の祝福は人を富ませる、主はこれになんの悲しみをも加えない。
- 23 愚かな者は、戯れ事のように悪を行う、さとき人には賢い行いが楽しみである。
- 24 悪しき者の恐れることは自分に来り、正しい者の願うことは与えられる。
- 25 あらしが通りすぎる時、悪しき者は、もはや、いなくなり、正しい者は永久に堅く立てられる。
- 26 なまけ者は、これをつかわす者にとっては、酢が歯をいため、煙が目を悩ますようなものだ。
- 27 主を恐れることは人の命の日を多くする、悪しき者の年は縮められる。
- 28 正しい者の望みは喜びに終り、悪しき者の望みは絶える。
- 29 主は、まっすぐに歩む者には城であり、悪を行う者には滅びである。
- 30 正しい者はいつまでも動かされることはない、悪しき者は、地に住むことができない。
- 31 正しい者の口は知恵をいだし、偽りの舌は抜かれる。
- 32 正しい者のくちびるは喜ばるべきことをわきまえ、悪しき者の口は偽りを語る。
第11章
- 1 偽りのはかりは主に憎まれ、正しいふんどうは彼に喜ばれる。
- 2 高ぶりが来れば、恥もまた来る、へりくだる者には知恵がある。
- 3 正しい者の誠実はその人を導き、不信実な者のよこしまはその人を滅ぼす。
- 4 宝は怒りの日に益なく、正義は人を救い出して、死を免れさせる。
- 5 誠実な者は、その正義によって、その道をまっすぐにせられ、悪しき者は、その悪によって倒れる。
- 6 正しい者はその正義によって救われ、不信実な者は自分の欲によって捕えられる。
- 7 悪しき者は死ぬとき、その望みは絶え、不信心な者の望みもまた絶える。
- 8 正しい者は、悩みから救われ、悪しき者は代ってそれに陥る。
- 9 不信心な者はその口をもって隣り人を滅ぼす、正しい者は知識によって救われる。
- 10 正しい者が、しあわせになれば、その町は喜び、悪しき者が滅びると、喜びの声がおこる。
- 11 町は正しい者の祝福によって、高くあげられ、悪しき者の口によって、滅ぼされる。
- 12 隣り人を侮る者は知恵がない、さとき人は口をつぐむ。
- 13 人のよしあしを言いあるく者は秘密をもらす、心の忠信なる者は事を隠す。
- 14 指導者がなければ民は倒れ、助言者が多ければ安全である。
- 15 他人のために保証をする者は苦しみをうけ、保証をきらう者は安全である。
- 16 しとやかな女は、誉を得、強暴な男は富を得る。
- 17 いつくしみある者はおのれ自身に益を得、残忍な者はおのれの身をそこなう。
- 18 悪しき者の得る報いはむなしく、正義を播く者は確かな報いを得る。
- 19 正義を堅く保つ者は命に至り、悪を追い求める者は死を招く。
- 20 心のねじけた者は主に憎まれ、まっすぐに道を歩む者は彼に喜ばれる。
- 21 確かに、悪人は罰を免れない、しかし正しい人は救を得る。
- 22 美しい女の慎みがないのは、金の輪の、ぶたの鼻にあるようだ。
- 23 正しい者の願いは、すべて良い結果を得、悪しき者の望みは怒りに至る。
- 24 施し散らして、なお富を増す人があり、与えるべきものを惜しんで、かえって貧しくなる者がある。
- 25 物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も潤される。
- 26 穀物を、しまい込んで売らない者は民にのろわれる、それを売る者のこうべには祝福がある。
- 27 善を求める者は恵みを得る、悪を求める者には悪が来る。
- 28 自分の富を頼む者は衰える、正しい者は木の青葉のように栄える。
- 29 自分の家族を苦しめる者は風を所有とする、愚かな者は心のさとき者のしもべとなる。
- 30 正しい者の結ぶ実は命の木である、不法な者は人の命をとる。
- 31 もし正しい者がこの世で罰せられるならば、悪しき者と罪びととは、なおさらである。
第12章
- 1 戒めを愛する人は知識を愛する、懲らしめを憎む者は愚かである。
- 2 善人は主の恵みをうけ、悪い計りごとを設ける人は主に罰せられる。
- 3 人は悪をもって堅く立つことはできない、正しい人の根は動くことはない。
- 4 賢い妻はその夫の冠である、恥をこうむらせる妻は夫の骨に生じた腐れのようなものである。
- 5 正しい人の考えは公正である、悪しき者の計ることは偽りである。
- 6 悪しき者の言葉は、人の血を流そうとうかがう、正しい人の口は人を救う。
- 7 悪しき者は倒されて、うせ去る、正しい人の家は堅く立つ。
- 8 人はその悟りにしたがって、ほめられ、心のねじけた者は、卑しめられる。
- 9 身分の低い人でも自分で働く者は、みずから高ぶって食に乏しい者にまさる。
- 10 正しい人はその家畜の命を顧みる、悪しき者は残忍をもって、あわれみとする。
- 11 自分の田地を耕す者は食糧に飽きる、無益な事に従う者は知恵がない。
- 12 悪しき者の堅固なやぐらは崩壊する、正しい人の根は堅く立つ。
- 13 悪人はくちびるのとがによって、わなに陥る、しかし正しい人は悩みをのがれる。
- 14 人はその口の実によって、幸福に満ち足り、人の手のわざは、その人の身に帰る。
- 15 愚かな人の道は、自分の目に正しく見える、しかし知恵ある者は勧めをいれる。
- 16 愚かな人は、すぐに怒りをあらわす、しかし賢い人は、はずかしめをも気にとめない。
- 17 真実を語る人は正しい証言をなし、偽りの証人は偽りを言う。
- 18 つるぎをもって刺すように、みだりに言葉を出す者がある、しかし知恵ある人の舌は人をいやす。
- 19 真実を言うくちびるは、いつまでも保つ、偽りを言う舌は、ただ、まばたきの間だけである。
- 20 悪をたくらむ者の心には欺きがあり、善をはかる人には喜びがある。
- 21 正しい人にはなんの害悪も生じない、しかし悪しき者は災をもって満たされる。
- 22 偽りを言うくちびるは主に憎まれ、真実を行う者は彼に喜ばれる。
- 23 さとき人は知識をかくす、しかし愚かな者は自分の愚かなことをあらわす。
- 24 勤め働く者の手はついに人を治める、怠る者は人に仕えるようになる。
- 25 心に憂いがあればその人をかがませる、しかし親切な言葉はその人を喜ばせる。
- 26 正しい人は悪を離れ去る、しかし悪しき者は自ら道に迷う。
- 27 怠る者は自分の獲物を捕えない、しかし勤め働く人は尊い宝を獲る。
- 28 正義の道には命がある、しかし誤りの道は死に至る。
第13章
- 1 知恵ある子は父の教訓をきく、あざける者は、懲らしめをきかない。
- 2 善良な人はその口の実によって、幸福を得る、不信実な者の願いは、暴虐である。
- 3 口を守る者はその命を守る、くちびるを大きく開く者には滅びが来る。
- 4 なまけ者の心は、願い求めても、何も得ない、しかし勤め働く者の心は豊かに満たされる。
- 5 正しい人は偽りを憎む、しかし悪しき人は恥ずべく、忌まわしくふるまう。
- 6 正義は道をまっすぐ歩む者を守り、罪は悪しき者を倒す。
- 7 富んでいると偽って、何も持たない者がいる、貧しいと偽って、多くの富を持つ者がいる。
- 8 人の富はその命をあがなう、しかし貧しい者にはあがなうべき富がない。
- 9 正しい者の光は輝き、悪しき者のともしびは消される。
- 10 高ぶりはただ争いを生じる、勧告をきく者は知恵がある。
- 11 急いで得た富は減る、少しずつたくわえる者はそれを増すことができる。
- 12 望みを得ることが長びくときは、心を悩ます、願いがかなうときは、命の木を得たようだ。
- 13 み言葉を軽んじる者は滅ぼされ、戒めを重んじる者は報いを得る。
- 14 知恵ある人の教は命の泉である、これによって死のわなをのがれることができる。
- 15 善良な賢い者は恵みを得る、しかし、不信実な者の道は滅びである。
- 16 おおよそ、さとき者は知識によって事をおこない、愚かな者は自分の愚を見せびらかす。
- 17 悪しき使者は人を災におとしいれる、しかし忠実な使者は人を救う。
- 18 貧乏と、はずかしめとは教訓を捨てる者に来る、しかし戒めを守る者は尊ばれる。
- 19 願いがかなえば、心は楽しい、愚かな者は悪を捨てることをきらう。
- 20 知恵ある者とともに歩む者は知恵を得る。愚かな者の友となる者は害をうける。
- 21 災は罪びとを追い、正しい者は良い報いを受ける。
- 22 善良な人はその嗣業を子孫にのこす、しかし罪びとの富は正しい人のためにたくわえられる。
- 23 貧しい人の新田は多くの食糧を産する、しかし不正によれば押し流される。
- 24 むちを加えない者はその子を憎むのである、子を愛する者は、つとめてこれを懲らしめる。
- 25 正しい者は食べてその食欲を満たす、しかし悪しき者の腹は満たされない。
第14章
- 1 知恵はその家を建て、愚かさは自分の手でそれをこわす。
- 2 まっすぐに歩む者は主を恐れる、曲って歩む者は主を侮る。
- 3 愚かな者の言葉は自分の背にむちを当てる、知恵ある者のくちびるはその身を守る。
- 4 牛がなければ穀物はない、牛の力によって農作物は多くなる。
- 5 真実な証人はうそをいわない、偽りの証人はうそをつく。
- 6 あざける者は知恵を求めても得られない、さとき者は知識を得ることがたやすい。
- 7 愚かな者の前を離れ去れ、そこには知識の言葉がないからである。
- 8 さとき者の知恵は自分の道をわきまえることにあり、愚かな者の愚かは、欺くことにある。
- 9 神は悪しき者をあざけられる、正しい者は、その恵みを受ける。
- 10 心の苦しみは心みずからが知る、その喜びには他人はあずからない。
- 11 悪しき者の家は滅ぼされ、正しい者の幕屋は栄える。
- 12 人が見て自ら正しいとする道でも、その終りはついに死に至る道となるものがある。
- 13 笑う時にも心に悲しみがあり、喜びのはてに憂いがある。
- 14 心のもとれる者はそのしわざの実を刈り取り、善良な人もまたその行いの実を刈り取る。
- 15 思慮のない者はすべてのことを信じる、さとき者は自分の歩みを慎む。
- 16 知恵ある者は用心ぶかく、悪を離れる、愚かな者は高ぶって用心しない。
- 17 怒りやすい者は愚かなことを行い、賢い者は忍耐強い。
- 18 思慮のない者は愚かなことを自分のものとする、さとき者は知識をもって冠とする。
- 19 悪人は善人の前にひれ伏し、悪しき者は正しい者の門にひれ伏す。
- 20 貧しい者はその隣にさえも憎まれる、しかし富める者は多くの友をもつ。
- 21 隣り人を卑しめる者は罪びとである、貧しい人をあわれむ者はさいわいである。
- 22 悪を計る者はおのれを誤るではないか、善を計る者にはいつくしみと、まこととがある。
- 23 すべての勤労には利益がある、しかし口先だけの言葉は貧乏をきたらせるだけだ。
- 24 知恵ある者の冠はその知恵である、愚かな者の花の冠はただ愚かさである。
- 25 まことの証人は人の命を救う、偽りを吐く者は裏切者である。
- 26 主を恐れることによって人は安心を得、その子らはのがれ場を得る。
- 27 主を恐れることは命の泉である、人を死のわなからのがれさせる。
- 28 王の栄えは民の多いことにあり、君の滅びは民を失うことにある。
- 29 怒りをおそくする者は大いなる悟りがあり、気の短い者は愚かさをあらわす。
- 30 穏やかな心は身の命である、しかし興奮は骨を腐らせる。
- 31 貧しい者をしえたげる者はその造り主を侮る、乏しい者をあわれむ者は、主をうやまう。
- 32 悪しき者はその悪しき行いによって滅ぼされ、正しい者はその正しきによって、のがれ場を得る。
- 33 知恵はさとき者の心にとどまり、愚かな者の心に知られない。
- 34 正義は国を高くし、罪は民をはずかしめる。
- 35 賢いしもべは王の恵みをうけ、恥をきたらす者はその怒りにあう。
第15章
- 1 柔らかい答は憤りをとどめ、激しい言葉は怒りをひきおこす。
- 2 知恵ある者の舌は知識をわかち与え、愚かな者の口は愚かを吐き出す。
- 3 主の目はどこにでもあって、悪人と善人とを見張っている。
- 4 優しい舌は命の木である、乱暴な言葉は魂を傷つける。
- 5 愚かな者は父の教訓を軽んじる、戒めを守る者は賢い者である。
- 6 正しい者の家には多くの宝がある、悪しき者の所得には煩いがある。
- 7 知恵ある者のくちびるは知識をひろめる、愚かな者の心はそうでない。
- 8 悪しき者の供え物は主に憎まれ、正しい者の祈は彼に喜ばれる。
- 9 悪しき者の道は主に憎まれ、正義を求める者は彼に愛せられる。
- 10 道を捨てる者には、きびしい懲らしめがあり、戒めを憎む者は死に至る。
- 11 陰府と滅びとは主の目の前にあり、人の心はなおさらである。
- 12 あざける者は戒められることを好まない、また知恵ある者に近づかない。
- 13 心に楽しみがあれば顔色も喜ばしい、心に憂いがあれば気はふさぐ。
- 14 さとき者の心は知識をたずね、愚かな者の口は愚かさを食物とする。
- 15 悩んでいる者の日々はことごとくつらく、心の楽しい人は常に宴会をもつ。
- 16 少しの物を所有して主を恐れるのは、多くの宝をもって苦労するのにまさる。
- 17 野菜を食べて互に愛するのは、肥えた牛を食べて互に憎むのにまさる。
- 18 憤りやすい者は争いをおこし、怒りをおそくする者は争いをとどめる。
- 19 なまけ者の道には、いばらがはえしげり、正しい者の道は平らかである。
- 20 知恵ある子は父を喜ばせる、愚かな人はその母を軽んじる。
- 21 無知な者は愚かなことを喜び、さとき者はまっすぐに歩む。
- 22 相はかることがなければ、計画は破れる、はかる者が多ければ、それは必ず成る。
- 23 人は口から出る好ましい答によって喜びを得る、時にかなった言葉は、いかにも良いものだ。
- 24 知恵ある人の道は上って命に至る、こうしてその人は下にある陰府を離れる。
- 25 主は高ぶる者の家を滅ぼし、やもめの地境を定められる。
- 26 悪人の計りごとは主に憎まれ、潔白な人の言葉は彼に喜ばれる。
- 27 不正な利をむさぼる者はその家を煩わせる、まいないを憎む者は生きながらえる。
- 28 正しい者の心は答えるべきことを考える、悪しき者の口は悪を吐き出す。
- 29 主は悪しき者に遠ざかり、正しい者の祈を聞かれる。
- 30 目の光は心を喜ばせ、よい知らせは骨を潤す。
- 31 ためになる戒めを聞く耳をもつ者は、知恵ある者の中にとどまる。
- 32 教訓を捨てる者はおのれの命を軽んじ、戒めを重んじる者は悟りを得る。
- 33 主を恐れることは知恵の教訓である、謙遜は、栄誉に先だつ。
第16章
- 1 心にはかることは人に属し、舌の答は主から出る。
- 2 人の道は自分の目にことごとく潔しと見える、しかし主は人の魂をはかられる。
- 3 あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。
- 4 主はすべての物をおのおのその用のために造り、悪しき人をも災の日のために造られた。
- 5 すべて心に高ぶる者は主に憎まれる、確かに、彼は罰を免れない。
- 6 いつくしみとまことによって、とがはあがなわれる、主を恐れることによって、人は悪を免れる。
- 7 人の道が主を喜ばせる時、主はその人の敵をもその人と和らがせられる。
- 8 正義によって得たわずかなものは、不義によって得た多くの宝にまさる。
- 9 人は心に自分の道を考え計る、しかし、その歩みを導く者は主である。
- 10 王のくちびるには神の決定がある、さばきをするとき、その口に誤りがない。
- 11 正しいはかりと天びんとは主のものである、袋にあるふんどうもすべて彼の造られたものである。
- 12 悪を行うことは王の憎むところである、その位が正義によって堅く立っているからである。
- 13 正しいくちびるは王に喜ばれる、彼は正しい事を言う者を愛する。
- 14 王の怒りは死の使者である、知恵ある人はこれをなだめる。
- 15 王の顔の光には命がある、彼の恵みは春雨をもたらす雲のようだ。
- 16 知恵を得るのは金を得るのにまさる、悟りを得るのは銀を得るよりも望ましい。
- 17 悪を離れることは正しい人の道である、自分の道を守る者はその魂を守る。
- 18 高ぶりは滅びにさきだち、誇る心は倒れにさきだつ。
- 19 へりくだって貧しい人々と共におるのは、高ぶる者と共にいて、獲物を分けるにまさる。
- 20 慎んで、み言葉をおこなう者は栄える、主に寄り頼む者はさいわいである。
- 21 心に知恵ある者はさとき者ととなえられる、くちびるが甘ければ、その教に人を説きつける力を増す。
- 22 知恵はこれを持つ者に命の泉となる、しかし、愚かさは愚かな者の受ける懲らしめである。
- 23 知恵ある者の心はその言うところを賢くし、またそのくちびるに人を説きつける力を増す。
- 24 ここちよい言葉は蜂蜜のように、魂に甘く、からだを健やかにする。
- 25 人が見て自分で正しいとする道があり、その終りはついに死にいたる道となるものがある。
- 26 ほねおる者は飲食のためにほねおる、その口が自分に迫るからである。
- 27 よこしまな人は悪を企てる、そのくちびるには激しい火のようなものがある。
- 28 偽る者は争いを起し、つげ口する者は親しい友を離れさせる。
- 29 しえたげる者はその隣り人をいざない、これを良くない道に導く。
- 30 めくばせする者は悪を計り、くちびるを縮める者は悪事をなし遂げる。
- 31 しらがは栄えの冠である、正しく生きることによってそれが得られる。
- 32 怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。
- 33 人はくじをひく、しかし事を定めるのは全く主のことである。
第17章
- 1 平穏であって、ひとかたまりのかわいたパンのあるのは、争いがあって、食物の豊かな家にまさる。
- 2 賢いしもべは身持の悪いむすこを治め、かつ、その兄弟たちの中にあって、資産の分け前を獲る。
- 3 銀を試みるものはるつぼ、金を試みるものは炉、人の心を試みるものは主である。
- 4 悪を行う者は偽りのくちびるに聞き、偽りをいう者は悪しき舌に耳を傾ける。
- 5 貧しい者をあざける者はその造り主を侮る、人の災を喜ぶ者は罰を免れない。
- 6 孫は老人の冠である、父は子の栄えである。
- 7 すぐれた言葉は愚かな者には似合わない、まして偽りを言うくちびるは君たる者には似合わない。
- 8 まいないはこれを贈る人の目には幸運の玉のようだ、その向かう所、どこでも彼は栄える。
- 9 愛を追い求める人は人のあやまちをゆるす、人のことを言いふらす者は友を離れさせる。
- 10 一度の戒めがさとき人に徹するのは、百度の懲らしめが愚かな人に徹するよりも深い。
- 11 悪しき者はただ、そむく事のみを求める、それゆえ、彼に向かっては残忍な使者がつかわされる。
- 12 愚かな者が愚かな事をするのに会うよりは、子をとられた雌ぐまに会うほうがよい。
- 13 悪をもて善に報いる者は、悪がその家を離れることがない。
- 14 争いの初めは水がもれるのに似ている、それゆえ、けんかの起らないうちにそれをやめよ。
- 15 悪しき者を正しいとする者、正しい者を悪いとする者、この二つの者はともに主に憎まれる。
- 16 愚かな者はすでに心がないのに、どうして知恵を買おうとして手にその代金を持っているのか。
- 17 友はいずれの時にも愛する、兄弟はなやみの時のために生れる。
- 18 知恵のない人は手をうって、その隣り人の前で保証をする。
- 19 争いを好む者は罪を好む、その門を高くする者は滅びを求める。
- 20 曲った心の者はさいわいを得ない、みだりに舌をもって語る者は災に陥る。
- 21 愚かな子を生む者は嘆きを得る、愚か者の父は喜びを得ない。
- 22 心の楽しみは良い薬である、たましいの憂いは骨を枯らす。
- 23 悪しき者は人のふところからまいないを受けて、さばきの道をまげる。
- 24 さとき者はその顔を知恵にむける、しかし、愚かな者は目を地の果にそそぐ。
- 25 愚かな子はその父の憂いである、またこれを産んだ母の痛みである。
- 26 正しい人を罰するのはよくない、尊い人を打つのは悪い。
- 27 言葉を少なくする者は知識のある者、心の冷静な人はさとき人である。
- 28 愚かな者も黙っているときは、知恵ある者と思われ、そのくちびるを閉じている時は、さとき者と思われる。
第18章
- 1 人と交わりをしない者は口実を捜し、すべてのよい考えに激しく反対する。
- 2 愚かな者は悟ることを喜ばず、ただ自分の意見を言い表わすことを喜ぶ。
- 3 悪しき者が来ると、卑しめもまた来る、不名誉が来ると、はずかしめも共にくる。
- 4 人の口の言葉は深い水のようだ、知恵の泉は、わいて流れる川である。
- 5 悪しき者をえこひいきすることは良くない、正しい者をさばいて、悪しき者とすることも良くない。
- 6 愚かな者のくちびるは争いを起し、その口はむち打たれることを招く。
- 7 愚かな者の口は自分の滅びとなり、そのくちびるは自分を捕えるわなとなる。
- 8 人のよしあしをいう者の言葉はおいしい食物のようで、腹の奥にしみこむ。
- 9 その仕事を怠る者は、滅ぼす者の兄弟である。
- 10 主の名は堅固なやぐらのようだ、正しい者はその中に走りこんで救を得る。
- 11 富める者の富はその堅き城である、それは高き城壁のように彼を守る。
- 12 人の心の高ぶりは滅びにさきだち、謙遜は栄誉にさきだつ。
- 13 事をよく聞かないで答える者は、愚かであって恥をこうむる。
- 14 人の心は病苦をも忍ぶ、しかし心の痛むときは、だれがそれに耐えようか。
- 15 さとき者の心は知識を得、知恵ある者の耳は知識を求める。
- 16 人の贈り物は、その人のために道をひらき、また尊い人の前に彼を導く。
- 17 先に訴え出る者は正しいように見える、しかしその訴えられた人が来て、それを調べて、事は明らかになる。
- 18 くじは争いをとどめ、かつ強い争い相手の間を決定する。
- 19 助けあう兄弟は堅固な城のようだ、しかし争いは、やぐらの貫の木のようだ。
- 20 人は自分の言葉の結ぶ実によって、満ち足り、そのくちびるの産物によって自ら飽きる。
- 21 死と生とは舌に支配される、これを愛する者はその実を食べる。
- 22 妻を得る者は、良き物を得る、かつ主から恵みを与えられる。
- 23 貧しい者は、あわれみを請い、富める者は、はげしい答をする。
- 24 世には友らしい見せかけの友がある、しかし兄弟よりもたのもしい友もある。
第19章
- 1 正しく歩む貧しい者は、曲ったことを言う愚かな者にまさる。
- 2 人が知識のないのは良くない、足で急ぐ者は道に迷う。
- 3 人は自分の愚かさによって道につまずき、かえって心のうちに主をうらむ。
- 4 富は多くの新しい友を作る、しかし貧しい人はその友に捨てられる。
- 5 偽りの証人は罰を免れない、偽りをいう者はのがれることができない。
- 6 気前のよい人にこびる者は多い、人はみな贈り物をする人の友となる。
- 7 貧しい者はその兄弟すらもみなこれを憎む、ましてその友はこれに遠ざからないであろうか。言葉をかけてこれを呼んでも、去って帰らないのである。
- 8 知恵を得る者は自分の魂を愛し、悟りを保つ者は幸を得る。
- 9 偽りの証人は罰を免れない、偽りをいう者は滅びる。
- 10 愚かな者が、ぜいたくな暮しをするのは、ふさわしいことではない、しもべたる者が、君たる者を治めるなどは、なおさらである。
- 11 悟りは人に怒りを忍ばせる、あやまちをゆるすのは人の誉である。
- 12 王の怒りは、ししのほえるようであり、その恵みは草の上におく露のようである。
- 13 愚かな子はその父の災である、妻の争うのは、雨漏りの絶えないのとひとしい。
- 14 家と富とは先祖からうけつぐもの、賢い妻は主から賜わるものである。
- 15 怠りは人を熟睡させる、なまけ者は飢える。
- 16 戒めを守る者は自分の魂を守る、み言葉を軽んじる者は死ぬ。
- 17 貧しい者をあわれむ者は主に貸すのだ、その施しは主が償われる。
- 18 望みのあるうちに、自分の子を懲らせ、これを滅ぼす心を起してはならない。
- 19 怒ることの激しい者は罰をうける、たとい彼を救ってやっても、さらにくり返さねばならない。
- 20 勧めを聞き、教訓をうけよ、そうすれば、ついには知恵ある者となる。
- 21 人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。
- 22 人に望ましいのは、いつくしみ深いことである、貧しい人は偽りをいう人にまさる。
- 23 主を恐れることは人を命に至らせ、常に飽き足りて、災にあうことはない。
- 24 なまけ者は、手を皿に入れても、それを口に持ってゆくことをしない。
- 25 あざける者を打て、そうすれば思慮のない者も慎む。さとき者を戒めよ、そうすれば彼は知識を得る。
- 26 父に乱暴をはたらき、母を追い出す者は、恥をきたらし、はずかしめをまねく子である。
- 27 わが子よ、知識の言葉をはなれて人を迷わせる教訓を聞くことをやめよ。
- 28 悪い証人はさばきをあざけり、悪しき者の口は悪をむさぼり食う。
- 29 さばきはあざける者のために備えられ、むちは愚かな者の背のために備えられる。
第20章
- 1 酒は人をあざける者とし、濃い酒は人をあばれ者とする、これに迷わされる者は無知である。
- 2 王の怒りは、ししがほえるようだ、彼を怒らせる者は自分の命をそこなう。
- 3 争いに関係しないことは人の誉である、すべて愚かな者は怒り争う。
- 4 なまけ者は寒いときに耕さない、それゆえ刈入れのときになって、求めても何もない。
- 5 人の心にある計りごとは深い井戸の水のようだ、しかし、さとき人はこれをくみ出す。
- 6 自分は真実だという人が多い、しかし、だれが忠信な人に会うであろうか。
- 7 欠けた所なく、正しく歩む人―その後の子孫はさいわいである。
- 8 さばきの座にすわる王はその目をもって、すべての悪をふるいわける。
- 9 だれが「わたしは自分の心を清めた、わたしの罪は清められた」ということができようか。
- 10 互に違った二種のはかり、二種のますは、ひとしく主に憎まれる。
- 11 幼な子でさえも、その行いによって自らを示し、そのすることの清いか正しいかを現す。
- 12 聞く耳と、見る目とは、ともに主が造られたものである。
- 13 眠りを愛してはならない、そうすれば貧しくなる、目を開け、そうすればパンに飽くことができる。
- 14 買う者は、「悪い、悪い」という、しかし去って後、彼は自ら誇る。
- 15 金もあり、価の高い宝石も多くあるが、尊い器は知識のくちびるである。
- 16 人のために保証する者からは、まずその着物を取れ、他人のために保証する者をば抵当に取れ。
- 17 欺き取ったパンはおいしい、しかし後にはその口は砂利で満たされる。
- 18 計りごとは共に議することによって成る、戦おうとするならば、まずよく議しなければならない。
- 19 歩きまわって人のよしあしをいう者は秘密をもらす、くちびるを開いて歩く者と交わってはならない。
- 20 自分の父母をののしる者は、そのともしびは暗やみの中に消える。
- 21 初めに急いで得た資産は、その終りがさいわいでない。
- 22 「わたしが悪に報いる」と言ってはならない、主を待ち望め、主はあなたを助けられる。
- 23 互に違った二種のふんどうは主に憎まれる、偽りのはかりは良くない。
- 24 人の歩みは主によって定められる、人はどうして自らその道を、明らかにすることができようか。
- 25 軽々しく「これは聖なるささげ物だ」と言い、また誓いを立てて後に考えることは、その人のわなとなる。
- 26 知恵ある王は、箕をもってあおぎ分けるように悪人を散らし、車をもって脱穀するように、これを罰する。
- 27 人の魂は主のともしびであり、人の心の奥を探る。
- 28 いつくしみと、まこととは王を守る、その位もまた正義によって保たれる。
- 29 若い人の栄えはその力、老人の美しさはそのしらがである。
- 30 傷つくまでに打てば悪い所は清くなり、むちで打てば心の底までも清まる。
第21章
- 1 王の心は、主の手のうちにあって、水の流れのようだ、主はみこころのままにこれを導かれる。
- 2 人の道は自分の目には正しく見える、しかし主は人の心をはかられる。
- 3 正義と公平を行うことは、犠牲にもまさって主に喜ばれる。
- 4 高ぶる目とおごる心とは、悪しき人のともしびであって、罪である。
- 5 勤勉な人の計画は、ついにその人を豊かにする、すべて怠るものは貧しくなる。
- 6 偽りの舌をもって宝を得るのは、吹きはらわれる煙、死のわなである。
- 7 悪しき者の暴虐はその身を滅ぼす、彼らは公平を行うことを好まないからである。
- 8 罪びとの道は曲っている、潔白な人の行いはまっすぐである。
- 9 争いを好む女と一緒に家におるよりは屋根のすみにおるほうがよい。
- 10 悪しき者の魂は悪を行うことを願う、その隣り人にも好意をもって見られない。
- 11 あざけるものが罰をうけるならば、思慮のない者は知恵を得る。知恵ある者が教をうけるならば知識を得る。
- 12 正しい神は、悪しき者の家をみとめて、悪しき者を滅びに投げいれられる。
- 13 耳を閉じて貧しい者の呼ぶ声を聞かない者は、自分が呼ぶときに、聞かれない。
- 14 ひそかな贈り物は憤りをなだめる、ふところのまいないは激しい怒りを和らげる。
- 15 公義を行うことは、正しい者には喜びであるが、悪を行う者には滅びである。
- 16 悟りの道を離れる人は、死人の集会の中におる。
- 17 快楽を好む者は貧しい人となり、酒と油とを好む者は富むことがない。
- 18 悪しき者は正しい者のあがないとなり、不信実な者は正しい人に代る。
- 19 争い怒る女と共におるよりは、荒野に住むほうがましだ。
- 20 知恵ある者の家には尊い宝があり、愚かな人はこれを、のみ尽す。
- 21 正義といつくしみとを追い求める者は、命と誉とを得る。
- 22 知恵ある者は強い者の城にのぼって、その頼みとするとりでをくずす。
- 23 口と舌とを守る者はその魂を守って、悩みにあわせない。
- 24 高ぶりおごる者を「あざける者」となづける、彼は高慢無礼な行いをするものである。
- 25 なまけ者の欲望は自分の身を殺す、これはその手を働かせないからである。
- 26 悪しき者はひねもす人の物をむさぼる、正しい者は与えて惜しまない。
- 27 悪しき者の供え物は憎まれる、悪意をもってささげる時はなおさらである。
- 28 偽りの証人は滅ぼされる、よく聞く人の言葉はすたることがない。
- 29 悪しき者はあつかましくし、正しい人はその道をつつしむ。
- 30 主に向かっては知恵も悟りも、計りごとも、なんの役にも立たない。
- 31 戦いの日のために馬を備える、しかし勝利は主による。
第22章
- 1 令名は大いなる富にまさり、恩恵は銀や金よりも良い。
- 2 富める者と貧しい者とは共に世におる、すべてこれを造られたのは主である。
- 3 賢い者は災を見て自ら避け、思慮のない者は進んでいって、罰をうける。
- 4 謙遜と主を恐れることとの報いは、富と誉と命とである。
- 5 よこしまな者の道にはいばらとわながあり、たましいを守る者は遠くこれを離れる。
- 6 子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない。
- 7 富める者は貧しき者を治め、借りる者は貸す人の奴隷となる。
- 8 悪をまく者は災を刈り、その怒りのつえはすたれる。
- 9 人を見て恵む者はめぐまれる、自分のパンを貧しい人に与えるからである。
- 10 あざける者を追放すれば争いもまた去り、かつ、いさかいも、はずかしめもなくなる。
- 11 心の潔白を愛する者、その言葉の上品な者は、王がその友となる。
- 12 主の目は知識ある者を守る、しかし主は不信実な者の言葉を敗られる。
- 13 なまけ者は言う、「ししがそとにいる、わたしは、ちまたで殺される」と。
- 14 遊女の口は深い落し穴である、主に憎まれる者はその中に陥る。
- 15 愚かなことが子供の心の中につながれている、懲らしめのむちは、これを遠く追いだす。
- 16 貧しい者をしえたげて自分の富を増そうとする者と、富める者に与える者とは、ついに必ず貧しくなる。
- 17 あなたの耳を傾けて知恵ある者の言葉を聞き、かつ、わたしの知識にあなたの心を用いよ。
- 18 これをあなたのうちに保ち、ことごとく、あなたのくちびるに備えておくなら、楽しいことである。
- 19 あなたが主に、寄り頼むことのできるように、わたしはきょう、これをあなたにも教える。
- 20 わたしは、勧めと知識との三十の言葉をあなたのためにしるしたではないか。
- 21 それは正しいこと、真実なことをあなたに示し、あなたをつかわした者に真実の答をさせるためであった。
- 22 貧しい者を、貧しいゆえに、かすめてはならない、悩む者を、町の門でおさえつけてはならない。
- 23 それは主が彼らの訴えをただし、かつ彼らをそこなう者の命を、そこなわれるからである。
- 24 怒る者と交わるな、憤る人と共に行くな。
- 25 それはあなたがその道にならって、みずから、わなに陥ることのないためである。
- 26 あなたは人と手を打つ者となってはならない、人の負債の保証をしてはならない。
- 27 あなたが償うものがないとき、あなたの寝ている寝床までも、人が奪い取ってよかろうか。
- 28 あなたの先祖が立てた古い地境を移してはならない。
- 29 あなたはそのわざに巧みな人を見るか、そのような人は王の前に立つが、卑しい人々の前には立たない。
第23章
- 1 治める人と共に座して食事するとき、あなたの前にあるものを、よくわきまえ、
- 2 あなたがもし食をたしなむ者であるならば、あなたののどに刀をあてよ。
- 3 そのごちそうをむさぼり食べてはならない、これは人を欺く食物だからである。
- 4 富を得ようと苦労してはならない、かしこく思いとどまるがよい。
- 5 あなたの目をそれにとめると、それはない、富はたちまち自ら翼を生じて、わしのように天に飛び去るからだ。
- 6 物惜しみする人のパンを食べてはならない、そのごちそうをむさぼり願ってはならない。
- 7 彼は心のうちで勘定する人のように、「食え、飲め」とあなたに言うけれども、その心はあなたに真実ではない。
- 8 あなたはついにその食べた物を吐き出すようになり、あなたのねんごろな言葉もむだになる。
- 9 愚かな者の耳に語ってはならない、彼はあなたの言葉が示す知恵をいやしめるからだ。
- 10 古い地境を移してはならない、みなしごの畑を侵してはならない。
- 11 彼らのあがない主は強くいらせられ、あなたに逆らって彼らの訴えを弁護されるからだ。
- 12 あなたの心を教訓に用い、あなたの耳を知識の言葉に傾けよ。
- 13 子を懲らすことを、さし控えてはならない、むちで彼を打っても死ぬことはない。
- 14 もし、むちで彼を打つならば、その命を陰府から救うことができる。
- 15 わが子よ、もしあなたの心が賢くあれば、わたしの心もまた喜び、
- 16 もしあなたのくちびるが正しい事を言うならば、わたしの心も喜ぶ。
- 17 心に罪びとをうらやんではならない、ただ、ひねもす主を恐れよ。
- 18 かならず後のよい報いがあって、あなたの望みは、すたらない。
- 19 わが子よ、よく聞いて、知恵を得よ、かつ、あなたの心を道に向けよ。
- 20 酒にふけり、肉をたしなむ者と交わってはならない。
- 21 酒にふける者と、肉をたしなむ者とは貧しくなり、眠りをむさぼる者は、ぼろを身にまとうようになる。
- 22 あなたを生んだ父のいうことを聞き、年老いた母を軽んじてはならない。
- 23 真理を買え、これを売ってはならない、知恵と教訓と悟りをも買え。
- 24 正しい人の父は大いによろこび、知恵ある子を生む者は子のために楽しむ。
- 25 あなたの父母を楽しませ、あなたを産んだ母を喜ばせよ。
- 26 わが子よ、あなたの心をわたしに与え、あなたの目をわたしの道に注げ。
- 27 遊女は深い穴のごとく、みだらな女は狭い井戸のようだ。
- 28 彼女は盗びとのように人をうかがい、かつ世の人のうちに、不信実な者を多くする。
- 29 災ある者はだれか、憂いある者はだれか、争いをする者はだれか、煩いある者はだれか、ゆえなく傷をうける者はだれか、赤い目をしている者はだれか。
- 30 酒に夜をふかす者、行って、混ぜ合わせた酒を味わう者である。
- 31 酒はあかく、杯の中にあわだち、なめらかにくだる、あなたはこれを見てはならない。
- 32 これはついに、へびのようにかみ、まむしのように刺す。
- 33 あなたの目は怪しいものを見、あなたの心は偽りを言う。
- 34 あなたは海の中に寝ている人のように、帆柱の上に寝ている人のようになる。
- 35 あなたは言う、「人がわたしを撃ったが、わたしは痛くはなかった。わたしを、たたいたが、わたしは何も覚えはない。いつわたしはさめるのか、また酒を求めよう」と。
第24章
- 1 悪を行う人をうらやんではならない、また彼らと共におることを願ってはならない。
- 2 彼らはその心に強奪を計り、そのくちびるに人をそこなうことを語るからである。
- 3 家は知恵によって建てられ、悟りによって堅くせられ、
- 4 また、へやは知識によってさまざまの尊く、麗しい宝で満たされる。
- 5 知恵ある者は強い人よりも強く、知識ある人は力ある人よりも強い。
- 6 良い指揮によって戦いをすることができ、勝利は多くの議する者がいるからである。
- 7 知恵は高くて愚かな者の及ぶところではない、愚かな者は門で口を開くことができない。
- 8 悪を行うことを計る者を人はいたずら者ととなえる。
- 9 愚かな者の計るところは罪であり、あざける者は人に憎まれる。
- 10 もしあなたが悩みの日に気をくじくならば、あなたの力は弱い。
- 11 死地にひかれゆく者を助け出せ、滅びによろめきゆく者を救え。
- 12 あなたが、われわれはこれを知らなかったといっても、心をはかる者はそれを悟らないであろうか。あなたの魂を守る者はそれを知らないであろうか。彼はおのおのの行いにより、人に報いないであろうか。
- 13 わが子よ、蜜を食べよ、これは良いものである、また、蜂の巣のしたたりはあなたの口に甘い。
- 14 知恵もあなたの魂にはそのようであることを知れ。それを得るならば、かならず報いがあって、あなたの望みは、すたらない。
- 15 悪しき者がするように、正しい者の家をうかがってはならない、その住む所に乱暴をしてはならない。
- 16 正しい者は七たび倒れても、また起きあがる、しかし、悪しき者は災によって滅びる。
- 17 あなたのあだが倒れるとき楽しんではならない、彼のつまずくとき心に喜んではならない。
- 18 主はそれを見て悪いこととし、その怒りを彼から転じられる。
- 19 悪を行う者のゆえに心を悩ましてはならない、よこしまな者をうらやんではならない。
- 20 悪しき者には後の良い報いはない、よこしまな者のともしびは消される。
- 21 わが子よ、主と王とを恐れよ、そのいずれにも不従順であってはならない。
- 22 その災はたちまち起るからである。この二つの者からくる滅びをだれが知り得ようか。
- 23 これらもまた知恵ある者の箴言である。片寄ったさばきをするのは、よくない。
- 24 悪しき者に向かって、「あなたは正しい」という者を、人々はのろい、諸民は憎む。
- 25 悪しき者をせめる者は恵みを得る、また幸福が与えられる。
- 26 正しい答をする者は、くちびるに、口づけするのである。
- 27 外で、あなたの仕事を整え、畑で、すべての物をおのれのために備え、その後あなたの家を建てるがよい。
- 28 ゆえなく隣り人に敵して、証言をしてはならない、くちびるをもって欺いてはならない。
- 29 「彼がわたしにしたように、わたしも彼にしよう、わたしは人がしたところにしたがって、その人に報いよう」と言ってはならない。
- 30 わたしはなまけ者の畑のそばと、知恵のない人のぶどう畑のそばを通ってみたが、
- 31 いばらが一面に生え、あざみがその地面をおおい、その石がきはくずれていた。
- 32 わたしはこれをみて心をとどめ、これを見て教訓を得た。
- 33 「しばらく眠り、しばらくまどろみ、手をこまぬいて、またしばらく休む」。
- 34 それゆえ、貧しさは盗びとのように、あなたに来、乏しさは、つわもののように、あなたに来る。
第25章
- 1 これらもまたソロモンの箴言であり、ユダの王ヒゼキヤに属する人々がこれを書き写した。
- 2 事を隠すのは神の誉であり、事を窮めるのは王の誉である。
- 3 天の高さと地の深さと、王たる者の心とは測ることができない。
- 4 銀から、かなくそを除け、そうすれば、銀細工人が器を造る材料となる。
- 5 王の前から悪しき者を除け、そうすれば、その位は正義によって堅く立つ。
- 6 王の前で自ら高ぶってはならない、偉い人の場に立ってはならない。
- 7 尊い人の前で下にさげられるよりは、「ここに上がれ」といわれるほうがましだ。
- 8 あなたが目に見たことを、軽々しく法廷に出してはならない。あとになり、あなたが隣り人にはずかしめられるとき、あなたはどうしようとするのか。
- 9 隣り人と争うことがあるならば、ただその人と争え、他人の秘密をもらしてはならない。
- 10 そうでないと、聞く者があなたをいやしめ、あなたは、いつまでもそしられる。
- 11 おりにかなって語る言葉は、銀の彫り物に金のりんごをはめたようだ。
- 12 知恵をもって戒める者は、これをきく者の耳にとって、金の耳輪、精金の飾りのようだ。
- 13 忠実な使者はこれをつかわす者にとって、刈入れの日に冷やかな雪があるようだ、よくその主人の心を喜ばせる。
- 14 贈り物をすると偽って誇る人は、雨のない雲と風のようだ。
- 15 忍耐をもって説けば君も言葉をいれる、柔らかな舌は骨を砕く。
- 16 蜜を得たならば、ただ足るほどにこれを食べよ、おそらくは食べすごして、それを吐き出すであろう。
- 17 隣り人の家に足をしげくしてはならない、おそらくは彼は煩わしくなって、あなたを憎むようになろう。
- 18 隣り人に敵して偽りのあかしを立てる人は、こん棒、つるぎ、または鋭い矢のようだ。
- 19 悩みに会うとき不信実な者を頼みにするのは、悪い歯、またはなえた足を頼みとするようなものだ。
- 20 心の痛める人の前で歌をうたうのは、寒い日に着物を脱ぐようであり、また傷の上に酢をそそぐようだ。
- 21 もしあなたのあだが飢えているならば、パンを与えて食べさせ、もしかわいているならば水を与えて飲ませよ。
- 22 こうするのは、火を彼のこうべに積むのである、主はあなたに報いられる。
- 23 北風は雨を起し、陰言をいう舌は人の顔を怒らす。
- 24 争いを好む女と一緒に家におるよりは、屋根のすみにおるほうがよい。
- 25 遠い国から来るよい消息は、かわいている人が飲む冷やかな水のようだ。
- 26 正しい者が悪い者の前に屈服するのは、井戸が濁ったよう、また泉がよごれたようなものだ。
- 27 蜜を多く食べるのはよくない、ほめる言葉は控え目にするがよい。
- 28 自分の心を制しない人は、城壁のない破れた城のようだ。
第26章
- 1 誉が愚かな者にふさわしくないのは、夏に雪が降り、刈入れの時に雨が降るようなものだ。
- 2 いわれのないのろいは、飛びまわるすずめや、飛びかけるつばめのようなもので、止まらない。
- 3 馬のためにはむちがあり、ろばのためにはくつわがあり、愚かな者の背のためにはつえがある。
- 4 愚かな者にその愚かさにしたがって答をするな、自分も彼と同じようにならないためだ。
- 5 愚かな者にその愚かさにしたがって答をせよ、彼が自分の目に自らを知恵ある者と見ないためだ。
- 6 愚かな者に託して事を言い送る者は、自分の足を切り去り、身に害をうける。
- 7 あしなえの足は用がない、愚かな者の口には箴言もそれにひとしい。
- 8 誉を愚かな者に与えるのは、石を石投げにつなぐようだ。
- 9 愚かな者の口に箴言があるのは、酔った者が、とげのあるつえを手で振り上げるようだ。
- 10 通りがかりの愚か者や、酔った者を雇う者は、すべての人を傷つける射手のようだ。
- 11 犬が帰って来てその吐いた物を食べるように、愚かな者はその愚かさをくり返す。
- 12 自分の目に自らを知恵ある者とする人を、あなたは見るか、彼よりもかえって愚かな人に望みがある。
- 13 なまけ者は、「道にししがいる、ちまたにししがいる」という。
- 14 戸がちょうつがいによって回るように、なまけ者はその寝床で寝返りをする。
- 15 なまけ者は手を皿に入れても、それを口に持ってゆくことをいとう。
- 16 なまけ者は自分の目に、良く答えることのできる七人の者よりも、自らを知恵ありとする。
- 17 自分に関係のない争いにたずさわる者は、通りすぎる犬の耳をとらえる者のようだ。
- 18
- 19 隣り人を欺いて、「わたしはただ戯れにした」という者は、燃え木または矢、または死を、投げつける気違いのようだ。
- 20 たきぎがなければ火は消え、人のよしあしを言う者がなければ争いはやむ。
- 21 おき火に炭をつぎ、火にたきぎをくべるように、争いを好む人は争いの火をおこす。
- 22 人のよしあしをいう者の言葉はおいしい食物のようで、腹の奥にしみこむ。
- 23 くちびるはなめらかであっても、心の悪いのは上ぐすりをかけた土の器のようだ。
- 24 憎む者はくちびるをもって自ら飾るけれども、心のうちには偽りをいだく。
- 25 彼が声をやわらげて語っても、信じてはならない。その心に七つの憎むべきものがあるからだ。
- 26 たとい偽りをもってその憎しみをかくしても、彼の悪は会衆の中に現れる。
- 27 穴を掘る者は自らその中に陥る、石をまろばしあげる者の上に、その石はまろびかえる。
- 28 偽りの舌は自分が傷つけた者を憎み、へつらう口は滅びをきたらせる。
第27章
- 1 あすのことを誇ってはならない、一日のうちに何がおこるかを知ることができないからだ。
- 2 自分の口をもって自らをほめることなく、他人にほめさせよ。自分のくちびるをもってせず、ほかの人にあなたをほめさせよ。
- 3 石は重く、砂も軽くはない、しかし愚かな者の怒りはこの二つよりも重い。
- 4 憤りはむごく、怒りははげしい、しかしねたみの前には、だれが立ちえよう。
- 5 あからさまに戒めるのは、ひそかに愛するのにまさる。
- 6 愛する者が傷つけるのは、まことからであり、あだの口づけするのは偽りからである。
- 7 飽いている者は蜂蜜をも踏みつける、しかし飢えた者には苦い物でさえ、みな甘い。
- 8 その家を離れてさまよう人は、巣を離れてさまよう鳥のようだ。
- 9 油と香とは人の心を喜ばせる、しかし魂は悩みによって裂かれる。
- 10 あなたの友、あなたの父の友を捨てるな、あなたが悩みにあう日には兄弟の家に行くな、近い隣り人は遠くにいる兄弟にまさる。
- 11 わが子よ、知恵を得て、わたしの心を喜ばせよ、そうすればわたしをそしる者に答えることができる。
- 12 賢い者は災を見て自ら避け、思慮のない者は進んでいって、罰をうける。
- 13 人のために保証する者からは、まずその着物をとれ、他人のために保証をする者をば抵当に取れ。
- 14 朝はやく起きて大声にその隣り人を祝すれば、かえってのろいと見なされよう。
- 15 雨の降る日に雨漏りの絶えないのと、争い好きな女とは同じだ。
- 16 この女を制するのは風を制するのとおなじく、右の手に油をつかむのとおなじだ。
- 17 鉄は鉄をとぐ、そのように人はその友の顔をとぐ。
- 18 いちじくの木を守る者はその実を食べる、主人を尊ぶ者は誉を得る。
- 19 水にうつせば顔と顔とが応じるように、人の心はその人をうつす。
- 20 陰府と滅びとは飽くことなく、人の目もまた飽くことがない。
- 21 るつぼによって銀をためし、炉によって金をためす、人はその称賛によってためされる。
- 22 愚かな者をうすに入れ、きねをもって、麦と共にこれをついても、その愚かさは去ることがない。
- 23 あなたの羊の状態をよく知り、あなたの群れに心をとめよ。
- 24 富はいつまでも続くものではない、どうして位が末代までも保つであろうか。
- 25 草が刈り取られ、新しい芽がのび、山の牧草も集められると、
- 26 小羊はあなたの衣料を出し、やぎは畑を買う価となり、
- 27 やぎの乳は多くて、あなたと、あなたの家のものの食物となり、おとめらを養うのにじゅうぶんである。
第28章
- 1 悪しき者は追う人もないのに逃げる、正しい人はししのように勇ましい。
- 2 国の罪によって、治める者は多くなり、さとく、また知識ある人によって、国はながく保つ。
- 3 貧しい者をしえたげる貧しい人は、糧食を残さない激しい雨のようだ。
- 4 律法を捨てる者は悪しき者をほめる、律法を守る者はこれに敵対する。
- 5 悪人は正しいことを悟らない、主を求める者はこれをことごとく悟る。
- 6 正しく歩む貧しい者は、曲った道を歩む富める者にまさる。
- 7 律法を守る者は賢い子である、不品行な者と交わるものは、父をはずかしめる。
- 8 利息と高利とによってその富をます者は、貧しい者を恵む者のために、それをたくわえる。
- 9 耳をそむけて律法を聞かない者は、その祈でさえも憎まれる。
- 10 正しい者を悪い道に惑わす者は、みずから自分の穴に陥る、しかし誠実な人は幸福を継ぐ。
- 11 富める人は自分の目に自らを知恵ある者と見る、しかし悟りのある貧しい者は彼を見やぶる。
- 12 正しい者が勝つときは、大いなる栄えがある、悪しき者が起るときは、民は身をかくす。
- 13 その罪を隠す者は栄えることがない、言い表わしてこれを離れる者は、あわれみをうける。
- 14 常に主を恐れる人はさいわいである、心をかたくなにする者は災に陥る。
- 15 貧しい民を治める悪いつかさは、ほえるしし、または飢えたくまのようだ。
- 16 悟りのないつかさは残忍な圧制者である、不正の利を憎む者は長命を得る。
- 17 人を殺してその血を身に負う者は死ぬまで、のがれびとである、だれもこれを助けてはならない。
- 18 正しく歩む者は救を得、曲った道に歩む者は穴に陥る。
- 19 自分の田地を耕す者は食糧に飽き、無益な事に従う者は貧乏に飽きる。
- 20 忠実な人は多くの祝福を得る、急いで富を得ようとする者は罰を免れない。
- 21 人を片寄り見ることは良くない、人は一切れのパンのために、とがを犯すことがある。
- 22 欲の深い人は急いで富を得ようとする、かえって欠乏が自分の所に来ることを知らない。
- 23 人を戒める者は舌をもってへつらう者よりも、大いなる感謝をうける。
- 24 父や母の物を盗んで「これは罪ではない」と言う者は、滅ぼす者の友である。
- 25 むさぼる者は争いを起し、主に信頼する者は豊かになる。
- 26 自分の心を頼む者は愚かである、知恵をもって歩む者は救を得る。
- 27 貧しい者に施す者は物に不足しない、目をおおって見ない人は多くののろいをうける。
- 28 悪しき者が起るときは、民は身をかくす、その滅びるときは、正しい人が増す。
第29章
- 1 しばしばしかられても、なおかたくなな者は、たちまち打ち敗られて助かることはない。
- 2 正しい者が権力を得れば民は喜び、悪しき者が治めるとき、民はうめき苦しむ。
- 3 知恵を愛する人はその父を喜ばせ、遊女に交わる者はその資産を浪費する。
- 4 王は公儀をもって国を堅くする、しかし、重税を取り立てる者はこれを滅ぼす。
- 5 その隣り人にへつらう者は、彼の足の前に網を張る。
- 6 悪人は自分の罪のわなに陥る、しかし正しい人は喜び楽しむ。
- 7 正しい人は貧しい者の訴えをかえりみる、悪しき人はそれを知ろうとはしない。
- 8 あざける人は町を乱し、知恵ある者は怒りを静める。
- 9 知恵ある人が愚かな人と争うと、愚かな者はただ怒り、あるいは笑って、休むことがない。
- 10 血に飢えている人は罪のない者を憎む、悪しき者は彼の命を求める。
- 11 愚かな者は怒りをことごとく表わし、知恵ある者は静かにこれをおさえる。
- 12 もし治める者が偽りの言葉に聞くならば、その役人らはみな悪くなる。
- 13 貧しい者と、しえたげる者とは共に世におる、主は彼ら両者の目に光を与えられる。
- 14 もし王が貧しい者を公平にさばくならば、その位はいつまでも堅く立つ。
- 15 むちと戒めとは知恵を与える、わがままにさせた子はその母に恥をもたらす。
- 16 悪しき者が権力を得ると罪も増す、正しい者は彼らの倒れるのを見る。
- 17 あなたの子を懲らしめよ、そうすれば彼はあなたを安らかにし、またあなたの心に喜びを与える。
- 18 預言がなければ民はわがままにふるまう、しかし律法を守る者はさいわいである。
- 19 しもべは言葉だけで訓練することはできない、彼は聞いて知っても、心にとめないからである。
- 20 言葉の軽率な人を見るか、彼よりもかえって愚かな者のほうに望みがある。
- 21 しもべをその幼い時からわがままに育てる人は、ついにはそれを自分のあとつぎにする。
- 22 怒る人は争いを起し、憤る人は多くの罪を犯す。
- 23 人の高ぶりはその人を低くし、心にへりくだる者は誉を得る。
- 24 盗びとにくみする者は自分の魂を憎む、彼はのろいを聞いても何事をも口外しない。
- 25 人を恐れると、わなに陥る、主に信頼する者は安らかである。
- 26 治める者の歓心を得ようとする人は多い、しかし人の事を定めるのは主による。
- 27 正しい人は不正を行う人を憎み、悪しき者は正しく歩む人を憎む。
箴言30章 アグルの物語
箴言の30節では、アグルという人物が出てきます。
アグルは、自分の無知と愚かさに知り神の知恵を求めます。
そしてアグルは、聖書を通してより良い知恵を授かることができると悟ります。
何が言いたいかというと、アグルは箴言を読むための正しい姿勢として見られるということです。
箴言31章 レムエルの話
31節では、レムエル👑の話になります。
レムエルは、下記のことを母親から教えられた知恵として後世に伝えています。
- 賢い指導者のための教え
- 優れた妻について
レムエルに教えたこの女性は、箴言の教えを学んだことに従って生活しているため、仕事・家庭・地域のことなど全てどう適応するか?が示されています。
お気づきだと思いますが、先ほど説明した。父から息子への知恵”10の訓戒”がここで同じ内容で締めています。
わが子よ、あなたは父の教訓を聞き、母の教を捨ててはならない。(箴言1:8)
おすすめの箴言の名言を集めました
箴言の名言を集めました。格言だらけの書ですが笑
すいません。良い箇所を探したので紹介させてください。
📕主を恐れることは知識のはじめである、愚かな者は知恵と教訓を軽んじる。(箴言1章7)
📕すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる(箴言3章6)
📕自分を見て賢いと思ってはならない、主を恐れて、悪を離れよ(箴言3章7)
📕わが子よ、聞け、わたしの言葉をうけいれよ、そうすれば、あなたの命の年は多くなる。(箴言4:10)
📕柔らかい答は憤りをとどめ、激しい言葉は怒りをひきおこす(箴言15章1)
📕あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る(箴言16章3)
📕人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。(箴言19章21)
📕あなたの耳を傾けて知恵ある者の言葉を聞き、かつ、わたしの知識にあなたの心を用いよ(箴言22章17)
📕酒にふける者と、肉をたしなむ者とは貧しくなり、眠りをむさぼる者は、ぼろを身にまとうようになる。(箴言23章21)
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箴言でわかること。(まとめ)
今回紹介した箴言をまとめます。
- 箴言は、知恵とは良い生き方をすること
- 神を恐れ・知恵を求めることこそ安全な道
- 母の教えを聞くこと
- 箴言は、日常生活の指針である。
- 箴言は、今日の私たちにも大いに参考になる。
- 箴言を読むと、特に若者。若者がここから教訓を学べば、先人の失敗を繰り返すことがなくなる。
箴言とは、神の世界を賢く生きるための道標と言っても過言じゃないでしょう。
箴言を読むと道が開けるので是非この機に聖書を読んでみてください。
では、祝福がありましょうに( ^ω^ )
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